ブルーコーナー

静岡市にあるダイビングショップです。

初心者ダイバーの9割が悩むエア持ち問題をすっきり解決する方法って?

 

初心者ダイバーのお悩みの中で絶対上位にランクインしているのが

「エアーの持ちが悪い」

この悩みは必ずと言っていいほど出てきます。

では今回はその悩みをひも解いてみましょう。

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まず、エア持ちが悪い原因としていくつか理由があります。

  • 呼吸が速く浅い呼吸をしている(呼吸のリズムが悪い)
  • 潜行がスムーズでなく、泳ぐ姿勢自体が悪い
  • 肺活量が多い

と大きく分けるとこんな感じです。

ではまず、一番最初の「呼吸が速く浅い呼吸をしている」

ということから説明していますね。

実を言うと一番原因が多いのはこれだと思います。

僕はいつもライセンスをとりに来て、一番最初のプール講習のときに

「ダイビングで大切なのは呼吸を吐くことか?それとも吸うことか?」

という質問をします。

するとほぼ全員が吸うことの方が大切と答えます。

これがそもそもの間違いの始まりです。

ダイビングは実は空気を吸うことよりも吐くことの方が断然大切なんです。

人間は水中では呼吸ができない生物です。

なので水中に入るときだけではなく、顔を洗うとき、シャワーを浴びるときなど無意識に息を吸ってから行動しています。

洗顔やシャワーならいいのですが、ダイビングに置き換えてみましょう。

肺に空気を含んだ状態で潜って行きます。

そしてその状態で呼吸することによって肺に空気が溜まっている状態でまた空気を肺に送ることになります。

陸上でやってみると分かります。

深呼吸をした後、

空気を吐かないでそのままもう一度吸ってみると苦しくなります。

水中でもまったく同じことが起きています。

この状態で泳いだりすると呼吸が苦しくなります。

苦しいと人は余計に空気を吸いたくなります。

しかし肺に古い空気が沢山残っている状態なので全然空気は肺に送られず、

次第に速くて浅い呼吸になってきます。

これが呼吸の速く浅い人の特徴です。

なので対策としては呼吸は吸う事よりも吐くことが大事。

息苦しさを感じたら、まず沢山息を吐きましょう。

また、しっかり吐けてても、

吐いて吸ってのリズムが悪すぎるのも原因の一つです

リラックスしてゆっくり呼吸しましょう。

 

では二つめの「潜行がスムーズでなく、泳ぐ姿勢自体が悪い」

というのかどういうことかというと、

潜っていくとき、バランスがしっかりととれていますか?

浮力調整はしっかりできていますか?

潜行時に大きく息を吐き終わったら、

動作を最小にしてゆっくりと体が沈んでいくのに身を任せましょう。

実をいうとダイビングの中で一番体にストレスがかかる瞬間はこの潜行時です。

そしてこの潜行時手足をバタバタしてたり、

体が斜めになっているとかなり無駄なエアーを消費していることになります。

そして泳ぐ姿勢が悪いのは、オーバーウェイトが原因だと考えられます。

体が沈みがちになる為、前傾姿勢になったり、

沈むまいと余計にフィンキックを繰り返すはめになっているのでは。

自分の適性ウエイトを早く理解する、レンタル品に頼らないのが、上達の早道です。

 

そして最後の「肺活量が多い」というところですね。

男性と女性で比較したところ

男性は一般的に肺活量が多く、女性と一緒に潜れば、

男性の方がエアーが早くなくなるのは当たり前です。

男性と女性を比べると筋肉量、運動量、など違いによりやはり

エアーの使用量にも差が出てきます。

しかしインストラクターやガイドを見て下さい。

かなり体が大きくても、

不思議ととんでもなくエア持ちが悪い人ってあまりいませんよね?

決してエラ呼吸をしている訳ではありません。

実際は無駄な動きをしていないだけなのです。

という訳で対策としては

  • 呼吸は吸うことよりも吐くことが大事。
  • 潜行時の手足バタバタ、バランスに気をつける
  • 自分の適性ウェイトを知る
  • 海の中では無駄な動きをしない

などですね。

後は自分のエアの消費量なども計算できます。

算出の仕方

  • 消費したエア量
  • タンク容量
  • 平均水深の絶対圧
  • 潜水時間

これだけ分かれば計算式に当てはめるだけです。

まず消費エアは最初の残圧マイナス上がって来た時の残圧。

タンク容量は8、10、12、14ℓとありますだいたいは10ℓを使用していますが分からなかったら聞きましょう。

平均水深の絶対圧とは簡単に言えば平均水深時の圧力のこと

これはコンピュータのアベレージを見ればわかります。

例:平均水深が14.6だった場合その時の絶対圧というのは24.6つまりその時に受けている圧力の値いです。(水面1.0+14.6=24.6)

潜水時間はその名のとうり潜っていた時間ですね。

一度僕の先日潜ったデータで計算してみましょう。

まず、ダイビング開始時のタンク圧は200気圧、タンク容量は10ℓ、13時00分にエントリーして、14時に浮上。残圧は10気圧、平均水深は17.1m。

この場合は

消費したエア量(200-10=190気圧)×タンク容量10ℓ=1900

これを平均水深16.3の絶対気圧=2.63ata

で割ると、

1900÷2.63=722.433・・・

さらにこれを潜水時間(14:00-13:00=60)で割ると・・・

722.433÷60=12.0ℓ/分

このときのダイビングのエア消費量は1分当たり12.0ℓだったことになる。

調べてみたら

一般男性の平均はだいたい13~15ℓ多めなのは20ℓくらい

一般女性の平均がだいたい12~15ℓ多めなのは15ℓくらい

ということで一度参考に計算してみてはどうでしょうか?

まとめますと

エアの消費にはいろいろな理由がありました。

今から簡単に意識するだけの物もあったと思います。

技術を磨くといつの間にかエア持ちが良くなったという人もいます。

呼吸のリズム、ウェイト、バランス様々な要因、ストレスを取り除いて

皆さん安全なダイビングを楽しんで下さい。

服部

 

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